研修6日目

 

 

今日はゆっくり寝たなと思って、時計を見てもまだ7時なので、生活リズムは現地に染まってきているなあと感じます

 

 

朝は家の路地で売ってる露店のバインミーとカフェスアダー

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 朝からゆっくりな時間の流れと、店員さんたちの笑顔と優しさで素敵な時間でした。

が、バインミーが火を吹きそうなほど辛くて終始涙目でした(笑)

 

 

 

 

 

時間にかなり余裕があったので、歩いて目的地へ向かったのですが、こちらにきてはじめて道に迷い、、

 

着いた先では起業家のビンさんにお話をお聞きしました。

 

ベトナムの若者の意外な一面を知りました。

 

ベトナムの若者は、高校生の時に職業選択をし大学を選ぶが、何を基準に職業を選択するのか。

それは何をしているときが自分が一番輝いているか、だが、彼らは若すぎるために自覚をしていないケースがほとんど。

そのため両親の考えの影響力が大きくなるのだが、ベトナムの若者はそれに鬱陶しさを感じるどころか、人が自分の人生を考えてくれるならそれに従う、といったように、考えることを怠けているのだとビンさんはおっしゃっていた。

 

 

また、ベトナム人は就職活動時に自信をもっているというのも驚いた。

 

学校を出たということは、それだけ勉強してきたということだから、と胸を張れるのは素直に素敵なことだと思うし、それほど学業に力を注いでいるのだろう。

 

日本人の傾向とはかなり違った考え方だと感じるし、日本人はあれこれ考えすぎの心配性なんだなあと思った。

 心配性も大切なことだし、楽観主義もマイナスに出ることはあるので一概には言えないけど。

 

ビンさんは職業選びを通じて、生きる上で必要なことを教えてくれた。

 

何かを選択することは何かを犠牲にすることとイコールだという話は、最近あたしが私生活の中で感じていたことだったし、情熱は全てに勝るという感覚もなんとなく経験したことがある。あとは、積極的であることの大切さは、これからも忘れないようにしたいことだと感じた。

 

 

キャリアデザイン学部に入ったきっかけという質問を投げかけられたので、私のきっかけを話したり、他の皆のこれまでの話を聞けて、皆それぞれの人生があってこの学部に入って、その中でもこうやって10人で研修に一緒に来れていることが嬉しかったし、そんな皆からは刺激をいつも受けます。

 

 

ビンさんは私の話の後に、芸術的オーラを感じたよ!と言ってくれて、私の将来予想までしてくださいました!笑

 

今の過程も必要なものだけど、いつかダンスの道に戻るよと言われて、驚いてしまった。

 

実は私は大学ではダンスをしないと決めて入学したのに、結局いま、ダンスサークルに入りどっぷりだから(笑)

 

話の規模は小さいけど、なんとなく自分でもわかっていたことで、それを5分ほど話しただけで見通されてしまって、またビンさんとお話していて人生経験の豊かさは、他人の話を聞いたあとの質問の仕方よく出るのかな、と感じました。

 

 

 

そのあと聞いた、Facebookのお話もかなり心に残っています。

 

Facebookをやりすぎている人をこっちでは空想世界を生きる人と呼ぶらしい。

 

ベトナム人はSNSを自己顕示欲を満たすために使うらしく、例えば自分を綺麗に撮った写真や最高の経験をした証拠を載せたり。(和田くんのブログの内容と被るところがあるなあと感じました)

 

ビンさんは、人には調子の良い時悪い時の波があるし、悲しいことだって辛いことだってあるはずなのに、最高潮の瞬間しか見ることのできないSNSで人を判断したり、人から判断されたりが嫌だとおっしゃっていて、なるほど、と思うと同時に日本とは捉え方が少し違うなあとも思った。

 

日本は(というか少なくとも私の周りの人々は)どちらかというとマイナスな投稿に嫌な印象を抱くし、プラスな投稿を多くすることが好印象につながると思うからです。

 

 

他にも、時間のお話を通して、当たり前だと思っているいまの状況は、実は尊いものなんだと考えさせられたり、だからこそもう少し帰国してからの普段の生活の仕方を考えてみたいと感じました。

たくさんためになるお話を聞かせていただき、お会いできる機会がこれで最後になるのは悲しいなと思っていたのですが、もう一度お会いできることになったので嬉しいです。聞きたいことを洗い出しておきたいと思います!

 

 

 

 

そのあとはカフェに行き、先日出会った学生とお話をする機会のアポを取ったりしながら休憩を挟み、

村山日本語学校を訪問しました。

 

私が1年半ほど塾講師をしていることもあり、今日の訪問は楽しみにしていました。勉強環境などもそうですが、単純に、自分が普段使っている母国語が、外国語としてどのように教えられているのかを見る機会は貴重だと思うので。

 

学校についてすぐにすれ違った、笑顔と優しさが印象的だった先生の教室に見学に行くことに決めました。

教室に入って、まずは先生も生徒さんもすごく歓迎してくれて、元気な印象でした。

自己紹介をしていると、可愛いとお世辞を言ってくれたり、写真をとっても良いか先生に尋ねた時には、私を綺麗にとってね、とユーモアを交えた雰囲気の授業でした!(笑)

 

 

授業内容はというと、まずは助詞の間違いや、不必要な抜きすぎが先生生徒ともに多い。

 

また、借りると貸すの違いなどが曖昧で、教科書には正しい漢字が書いてあるのにパワーポイントは間違っているなど、詰めの甘さも感じられた。

 

あとは、正誤問題の選択肢に理詰めで切れない微妙な選択肢があったり、意味上過去の話でないところに出てくる過去形などははやり難しく、先生のミスも目立っている点は気になった。

 

あとは、語り言葉というより書き言葉を中心とした授業であると感じ、ある程度は仕方ないと思いますが話し言葉にするとどうしてもぎこちなくなってしまいます。

(例えば、「書ける」→「書くことができる」)

 

 

 

他に気づいた点は、サ行や濁点の多い言葉を苦手とする人が多いこと。ベトナムにはZの概念がないと聞いたので、その影響かなあ、と。

 

 

 

 

やはり日本語を聞いていて、習得には反復練習が必要だと感じた。これはわたしたちにとっての英会話練習にも同じことがいえるのだろう、と他国での母国語学習を通じて自分にも生かせる発見がたくさんあった。

英語のリスニングも難しく考えてしまいがちだけど、結局どこかの国で使われている言葉にすぎないわけなので、もっとフランクに取り組めば良いんだなあ!と。

 

帰って英語をきちんと勉強したいと思う機会が多い。

 

 

 

来年、日本に留学に来る生徒が2人いた。明確な目標を叶えるために自分の国を選んでくれたのだと思うととっても嬉しかった!

 

新しい発見は、留学や仕事の都合で日本に来るベトナム人は、東京ではなく大阪に行くことが多いということ。

 

関西弁も入るし、語学学習が目的なら東京のべきでは?と疑問を感じた。

 

仲良くなった生徒さんに、たこ焼きが美味しいから食べてね!と伝えたらとっても嬉しそうにありがとうと言ってもらえて嬉しかったです(笑)

 

 

 

 

今日の解散はわりと早かったので、ビンさんの言葉を思い出し、早速夜の街を散策してみました。

 

本当に時間帯によって全く顔を変える街だなあ、と面白かったです。

 

携帯の電池も切れていて少し不安になったので、早めに帰って早めに寝ました。