研修3日目


今日は6時に起きて、遅刻は怖いのですぐさま証跡博物館へ。


場所を確認した後、隣のカフェで朝ごはん

と思っていたのに、入ったカフェにフードメニューはありませんでした(笑)


お店を出る勇気もなく初めてブラックコーヒー

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時間の流れのゆっくりな朝を過ごして、証跡博物館へ。



はじめに館長さんのお話を聞きました。


証跡博物館は41年前の明日にできた、動員客数ベトナム1の博物館です。

戦争の悪や罪を知らせることで平和の象徴となる、主に枯葉剤や収容所、戦争後の被害に焦点を当てている。その他特設展にて女性や子供、愛や人海戦術、子ども向けレクチャークラスなどを開講しているそう。



私の印象に残ったのは、館長さんから聞く日本の話。

日本人は愛国心があり、忍耐強く、戦争への関心が強い印象。

実際に証跡博物館を訪れる外国人のうち40%を日本人が占めており、また長年にわたってベトナム戦争への支援を行っていたことへの感謝の気持ちがあると伝えてくださいました。


また、日本と比べ、ベトナムが文明的にはまだ追いついていないことを、館長さんは許してほしい、とおっしゃっていたことが印象的でした。


館長さんは日本への印象を良い側面からのみ伝えてくださり、とても素直に嬉しかったのですが、文明的な差があることで、日本が100%良いとは私は思いませんし、だからこそ館長さんからみた日本の悪い側面の印象も質問してみたかったのですが、時間が来てしまったのが残念でした。





その後館内を見学


こんな写真も展示していいの?と直視するのに時間がかかる写真が多く、館長さんもおっしゃっていたように戦争の時代を生きていない私たちにとっての戦争は、兵器や死者の数や威力、全てが現実だとは思えなく、まるでドラマの中のお話のように感じてしまいます。本当に当たり前のことですが、この時代の人々も私たちと同じ感情や感覚のある1人の人間であることを感じさせられて、とても苦しい気持ちになるとともに、自分の平和ボケを感じました。


主に枯葉剤のコーナーですが、生まれ年が私と同じ方の写真が多く見受けられて、ますますいろいろなことを考えさせられました。



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写真はアメリカ兵の格好の展示。アメリカ兵は、国からきちんと制服を支給されるのに対し、ベトナム兵はきちんとした支給は少なく、ときにはハーフパンツで戦に出ていたという。そういった環境の差の中でもベトナム兵は戦いに勝ったことを象徴する展示コーナーだと、スーさんが教えてくださいました。

写真右下の制服は、左からアメリカの陸軍、海軍、空軍の制服だそう。




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目から耳から手から入ってくるものが多過ぎて、受け止めるのに時間がかかりました。



それから、タクシーに乗り、キークアン寺へ。


このお寺は、造りが特別なだけでなく、孤児院が併設されています。先ほどの博物館に展示されていた枯葉剤被害を受けた人々のほとんどがこちらに住んでおり、

また、親元を離れなければならなかった子供は必ず引き受け、マッサージの技術をつける教室でもある。



お部屋を見学させてもらったのですが、窓が少ないなというのが私には印象的。素直で元気な子が多い印象でした。うまく言葉にはできないし抽象的になってしまうけど、同じひとりの人間同士なのに、と見学しているときに複雑な気持ちになってしまいました。

だからと言ってここに住む人の数はきっと今後も増え続けるであろうし、良い策は思いつかなくて無責任な発言になってしまうのですが。





解散後は1人でお昼ご飯を散策しました。スコールが降っていたので結局近くのお店に入ったのですが、オススメを注文

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シーフードチャーハン


ベトナムはシーフードがお勧めとどこかで読んで以来気になっていましたが、ここで初シーフードできました。


お米がパラパラしていて、味に飽きたら先日バインミーについてきたお醤油と絡めて食べます!






その後40分ほどかけて歩いて帰宅しました。


初めてベトナムのスーパーに入ってみたり、今後のためにきになるスポットをチェックしたり、家のいつもと反対側の道路を散策したり、充実しました!




その後少し昼寝を挟んで、吉川先生のお話を聞かせていただきました。


外国人研修制度とは、元々日本の優れた技術をベトナムに持って帰るための勉強のための制度なのだが、ベトナム人にとっては実質出稼ぎ目的になっていることが現状で、更に蓋を開けてみると、多額のお金がかかることで出稼ぎどころか借金を抱えている、という問題がある。


いろいろな疑問があったが、現状としては日本からしてみれば、日本の主に肉体労働などの労働者不足を穴埋めしてくれてありがとう、

ベトナムから見ると、たくさん受け入れてくれてありがとう、

の、お互いにありがとうの関係が成り立っているという。




ベトナム国内で外国人研修制度が廃れない理由を説明してくださったとき、

良いイメージはよく回るが、悪いイメージはハズレくじだったんだね、といった程度で片付けられてしまうことが一つあげられていましたが、これは日本だと逆であることが多いのでは?と印象に残りました。ベトナムでは、人々がいつも素直だったりポジティブで活気のある印象を多く受けるので、国民性が出ているのかな、と少し考えたり。


日本人は嘘をつかない、などをはじめとする日本の悪いイメージをなかなか信じないという、自分の住む国の周りからの印象を聞いて思うことがあったり。


家族の繋がりが強いことについては、日本にいるときに本で調べたのですが、親を楽にしてあげたいと思う一つの理由に、ベトナムホーチミンシティが特別で、一歩出れば田園地域であることを聞いて、自分の中には今までなかった考え方だったため、自分のメディアリテラシー力のなさを感じました。




帰りに、今日は盛りだくさんで、いろんなことを考えながら歩いていたら初めてスリにあいました(笑)


きっとものすごーく、ボーッとした顔をしていたのかなあ、通りすがり際に前から来たバイクの後ろに乗ってるお兄さんがポーチを力強く握ろうとしたのですが、少し外して私の太もも鷲掴みしました。痛すぎて、怖すぎて、一瞬で我にかえりました。


一瞬の気の緩みが命取りだと感じました、このタイミングで気づけてよかった

特に少し慣れてきたころ危険だなあって感じました、皆んなも気をつけてほしい!



明日は4時半に起きる!おやすみなさい!